成年後見制度に基づき鹿沼市社会福祉協議会が後見人となった高齢男性の口座から311万円が引き出されて使途不明になっている問題で、同社協は28日、臨時理事会を開き、使途不明金を私的流用したとして、後見を担当した前地域福祉課長の男性職員(54)の懲戒解雇処分を決めた。職員が担当した別の後見事業で約446万円が使途不明となっていることも明らかにした。

 社協によると、高齢男性の口座からは2019年8月から今年3月まで36回にわたって現金が引き出されていた。職員の家族から今年6月に提出された職員名義の預金通帳の写しと照合したところ、同時期にほぼ同額が入金されていたことが確認できた。職員は現在、脳梗塞で入院中のため事情聴取ができていないが、「私的流用がほぼ確実」と判断したという。