新たな水上公園に設置された噴水

 【宇都宮】市が再整備を進めてきた錦3丁目の水上公園が8月12日、9年ぶりに開園する。東日本大震災で被災したプール施設を廃止し、子ども向けの遊具や噴水、大人向けの健康遊具などを設け、幅広い年齢層が楽しめる憩いの場としてリニューアル。隣接する田川が2019年の台風19号で溢水(いっすい)したことを受けて雨水貯留浸透施設を備えるなど、防災機能も強化している。

 水上公園は1964年にオープンし、敷地面積は約1・4ヘクタール。プール施設として親しまれていたが、震災による損傷や老朽化により12年に閉鎖。市は住民の意見などを踏まえて再整備に着手し、20年度中の完成を目指していたが、新型コロナウイルスの影響などで遅れた。

 新たな水上公園には、子どもの年代別複合遊具3基、多目的に利用できる芝生広場、ストレッチやトレーニングができる健康遊具を設置した。田川サイクリングロード直結のサイクリングコース(230メートル)やジョギングコース(330メートル)も整備した。

 新設した雨水貯留浸透施設は、25メートルプール3個分に相当する967立方メートルの雨水を貯留できる。下水道管のマンホール上に便器を置く「マンホールトイレ」、災害時にはかまどとして使える「かまどベンチ」も設置し、災害時に一時避難所として開放する予定。

 南東にあるにしき西児童公園と一体利用できるよう、人道橋を整備した。

 事業費は約4億円。市公園管理課の担当者は「子どもから高齢の方まで楽しめる設備が整っている。感染対策をしながら利用してもらいたい」と話している。