連携して救命活動に尽力した市民ら

 歩道上で倒れ心肺停止になった60代男性を9人が連携して救命したとして、宇都宮市中央消防署は26日、感謝状を贈った。現場から立ち去った人に本紙や市消防局が連絡を呼び掛けたところ、「命のバトン」をつないだ協力者が判明した。松井光広(まついみつひろ)署長は「勇気ある行動で尊い命をつなぐことができた」と謝意を表した。

 この日の贈呈式には、宇都宮市、依田浩美(よだひろみ)さん(29)、同市、荒井睦月(あらいむつき)さん(48)、同市、小堀一広(こぼりかずひろ)さん(49)、同市、増田政司(ますだまさし)さん(49)、同市、増山隆(ましやまゆたか)さん(67)、鹿沼市、小林哲二(こばやしてつじ)さん(50)、栃木市、栗原清(くりはらきよし)さん(64)の7人が出席した。

 同署によると、男性は4月12日午前、駅前通り1丁目の歩道で突然倒れた。目撃した依田さんが119番し、居合わせた荒井さんらが心臓マッサージや自動体外式除細動器(AED)による応急処理を行い、到着した救急隊員に引き継いだ。男性は搬送中に心拍が再開。5月に退院し、社会復帰している。

 心臓マッサージをした荒井さんは「3年前、父が商業施設で倒れた際、迅速に対応していただいたことが脳裏に浮かんだ。皆さんと力を合わせて命を救えて良かった」と笑顔を見せた。