車載巡行中の本社神輿と共に、2年ぶりの町会渡しに臨む並木町地区の関係者ら

 【真岡】新型コロナウイルス禍で2年連続の中止となった「真岡の夏まつり 荒神(こうじん)祭」の神輿(みこし)渡御に代わり、大前神社の本社神輿を初めてトラックの荷台に載せて市中心部の7町会を巡回する「町会渡し」が25日行われた。2年ぶりの町会渡しや、軽ワゴン車で随行した「台町囃子(はやし)連」の軽快な音色に市民らは夏まつりの雰囲気を満喫しつつ、コロナ禍の早期収束や来夏のまつり開催を願った。

 感染防止対策で密を避け、五穀豊穣(ほうじょう)や恒久平和、家内安全なども祈願しようと市夏祭町会連合会が主催した。

 大前神社で出御(しゅつぎょ)祭の神事を執り行った後、本社と荒宮の神輿2基が「宮出し」され、それぞれトラックで市役所東側の五行川河畔へ移動。真夏日の炎天下の中、川沿いに安置された2基を前に川渡御清祓(はら)い式が斎行され、参列した各町会役員ら約30人が町会渡しの無事などを祈願した。

 本社神輿の初の車載巡行は、市内の祭り人集団「真若(しんわか)」が中心となり実施。約2時間かけて7町会を回り、各地区で連合会や各町会の役員らが町会渡しの儀を神職と共に粛々と行い、本社神輿は午後2時前に同神社に無事「宮入り」した。

 夏まつりで本社神輿の渡御を取り仕切る真若神輿委員長に来季も続投予定の会社員神田享良(かんだたかよし)さん(31)=並木町3丁目=は「暑くて大変だったが、多くの市民に夏まつりの雰囲気を楽しんでもらえたらうれしい」と大粒の汗を流しながら笑顔を見せた。

 町会渡しに臨んだ並木町地区の祭り人集団「並若(なみわか)」会長の会社員木村憲次(きむらけんじ)さん(61)=熊倉町=は「お祭りは地域の活性化のバロメーター。真岡は夏まつりを中心に動く土地柄だけに、来夏はぜひ盛大に開催したい」と思いを込めた。