男子個人ロードレースを終えてポーズをとる新城幸也(右)と増田成幸=富士スピードウェイ

 東京五輪自転車男子ロードレースで84位完走した宇都宮ブリッツェン増田成幸(ますだなりゆき)選手。所属チームの運営会社サイクルスポーツマネージメントの柿沼章(かきぬまあきら)社長(49)は、開口一番「本人の病気、けがからコロナ禍での五輪延期まで、いくつもの逆境を乗り越えての完走。心から『お疲れさま』と言いたい」と増田選手へのねぎらいの言葉を口にした。

 事務所でインターネット中継を見ながら声援を送り続けた柿沼社長。レース中盤、メイン集団後方を走る増田選手が画面にたびたび映し出された。「目いっぱいペダルを踏んでいるようには見えない。余裕はある」と感じたという。

 終盤は一気に集団がばらけ、最後は4選手による最後尾でのゴールとなったが、「ほとんどの出場選手が(18日まで行われた)ツール・ド・フランスを走った選手。国内メインの増田選手がここまで戦ったことはすごいこと。順位以上に価値がある」と評した。

 一方、ブリッツェンのチームメートとして8シーズン、共に戦う阿部嵩之(あべたかゆき)選手(35)は「完走は素晴らしい。本人が全てを出し切れたレースであれば、それが一番」と思いやった。

 SNSで増田選手の完走を知ったと言い、「暑さや200キロを超える距離など、これだけ厳しいレースを走り切った増田選手には尊敬の念しかない」と戦友をたたえた。