荒井退造らの功績が紹介されたシンポジウム=22日午後、宇都宮市駒生1丁目

 「平和を語り継ぐ『戦後76年平和祈念公演』」が22日、宇都宮市駒生1丁目の県教育会館で開かれた。約500人が参加し、太平洋戦争末期に沖縄県警務部長を務め、県民疎開に尽力した宇都宮市出身の荒井退造(あらいたいぞう)らの功績を学び、平和の尊さについて思いをはせた。

 退造に関する著書がある郷土史研究家、塚田保美(つかだやすみ)さんが代表を務める実行委員会が主催した。第1部のシンポジウムで塚田さんは、否定的な考え方が支配的な中でも退造が疎開を推進したことで多くの県民を救ったと強調した。那覇市繁多川公民館の南信乃介(みなみしんのすけ)館長は、退造が過ごした「県庁・警察部壕(ごう)」について、地元の小中学生が学ぶ機会が増えていると紹介した。「沖縄に寄り添ってくれた人たちの存在に今生きている世代も感謝したい」と話した。

 第2部はコンサートで、揚琴の演奏や宇都宮高、宇都宮女子高の生徒による合唱が披露された。