間中の別の空き家で準備を進める村山さん夫婦(中央、右)ら

 【小山】市地域おこし協力隊の村山大樹(むらやまだいき)さん(31)が妻の史織(しおり)さん(29)と手掛ける農泊推進事業が好調だ。間中の空き家を改装した民泊施設兼コミュニティースペース「まなかのいえ」を開業して1年。村山さんは「当初予想していたよりも利用者は多い」と手応えを感じており、新たに市内2カ所の空き家を活用した民泊施設の開設準備を進めている。

 村山さんは2019年に地域おこし協力隊に着任。田んぼに囲まれた木造平屋の「まなかのいえ」を、大学生などの協力を得ながら夫婦で約1年かけて改装し、昨年7月オープンした。

 6月末までの1年間の延べ宿泊者数は495人。7、8月は既に延べ約100人の予約が入っている。20代が約7割を占めるなど若い世代の宿泊者が多く、首都圏からの利用者が目立つ。毎月のように利用するリピーターもいるという。

 村山さんは、都会にはないロケーションに「非日常を味わえるからではないか」と分析。開業準備に関わった白鴎大4年、高山隆輔(たかやまりゅうすけ)さん(21)も「周囲に何もないので星がきれいに見える。多少騒がしくしても近所迷惑を気にしなくて済む」と何度も利用しているという。

 村山さん夫婦は、新たに間中の別の空き家を活用し、2軒目の施設として秋ごろのオープンを目指して準備を進めている。また市街地活性化を目的に、JR小山駅西口の城山町2丁目の空き家を改装し「ニシグチノイエ」として、来年の利用開始も予定している。

 村山さんは「不動産を手放したいけれど手放せずに困っている人の選択肢などとして、空き家の可能性を広げていきたい」と意気込む。「まなかのいえ」の利用申し込みなどはホームページ(manakanoie.com)。