2年ぶりに八雲神社のみこしを美しく飾り付けた小泉さん(右)と軽部さん

 【茂木】25日に行われる祇園祭に向け、このほど、茂木の八雲神社に江戸時代から伝わるみこしの飾り付けが拝殿で行われた。新型コロナウイルスの影響でかつがれることはないが、2年ぶりに美しい姿を見せた。

 拝殿に収まるみこしは江戸時代中期の1725年に作られ、「1793年建築の本殿より古い」(小堀真洋(こぼりまさひろ)宮司)。1983年には漆の塗り直しや金具交換が行われ、同年から40年近く氏子の建具職小泉益夫(こいずみますお)さん(61)が飾り付けてきた。

 今年も町おはやし保存会会長の軽部雅人(かるべまさと)さん(57)が手伝い、普段は外されている屋根の四隅に輝く「わらび手」や、みこしに荘重な印象を与える紫色の太い飾りひも、金色に輝く飾り類を30分ほどかけて丁寧に取り付けた。

 みこしは昨年宮出しされず、今年は初めてトラックに載せる異例の形で町内を巡る。山車は出ず、おはやしは行われない。軽部さんは「2年のブランクは大きい。後継者がいなくなる。祭り全体も高齢化して世代交代できなくなる」と不安を口にした。