館内では消毒液が50カ所に設置されている

 【壬生】町おもちゃ博物館で、1年間に何度でも利用できる「年間パスポート(年パス)の売れ行きが伸びている。5月の購入者は、2019年同月比で126%。新型コロナウイルス禍の中、屋内施設ならではの「安全さ」が支持されているようだ。

 年パスは、「おとな(高校生以上)」が3千円、「こども(4歳~中学生)」が1500円、「シルバー(65歳以上)」が2500円。

 同館はコロナ禍を受け、昨年度からイベントを中止し、館内飲食も禁止した。ボールプールなど一部の遊び場も休止し、おもちゃの数も減らしている。外出控えなどの影響もあり、入館者数自体は19年比で4割にとどまっている。

 そうした中、年パス「おとな」の購入者は5月が78人、6月が95人で、19年5月よりそれぞれ16人、1人増えた。「できないことばかりなのに」と同館トイコンサルタントの中村江美(なかむらえみ)さんは首をかしげたが、一方で「年パス利用者は平日午前の1~2時間、小さなお子さんを連れて来ることが多い」ことに気付いた。3歳以下は入館無料のため、購入者は乳幼児を持つ母親が多いという。

 背景の一つにあるとみられるのは、感染対策。同館は消毒液を50カ所に設置するなど対策を徹底し、会員制交流サイト(SNS)や館内のポップで周知している。「公園の代わりになっているのかな」と中村さん。

 今月6日、3歳の長男と0歳の長女を連れて来館した宇都宮市、自営業女性(32)は、2日前に年パスを購入したばかり。「以前は公園で遊んでいたが、マスクをしていない子も多く、消毒液もなくて不安だった。ここならしっかり管理されているし、マットの上でお兄ちゃんも赤ちゃんも一緒に過ごせる」と話した。

 購入者の年齢別割合を見ると、20代が19年度の7%から17%に増加した。「SNSの口コミでお勧めされていた」という声も多く、ネットをよく使う子育て世代からの注目度も高まっている。