宇都宮市中心部のオリオン通りに、ベンチャー企業の「えにさむ」(東京都中央区、本間大輝(ほんまだいき)社長)が21日、商品開発などの実証実験の場とする「えにらぼ」をプレオープンした。県内の工芸作家や事業所の商品などを展示、販売し、利用客の声を基に改善や事業展開を支援する。8月下旬に本格オープンする。
えにさむは2020年1月設立。企業に対し事業展開や企画提案、商品開発などを支援する。同市内に支社を構えている。
えにらぼは、旧上野楽器の店舗に入居する。1階の約132平方メートルを一部改修した。店舗内にはペーパークラフトや木工などの商品が並ぶ。えにさむが支援することで、事業者の稼ぎにつながる実証実験の場にすることを目指す。
店舗には音楽教室運営時の防音室が残されており、会員制交流サイト(SNS)に発信するための動画撮影やビデオ会議に活用でき、機材も準備した。今後、体験型のワークショップなども企画する。県外企業の宇都宮市内への進出を支援する活動も展開していく。
プレオープン期間の営業は午前10時~午後6時で、水曜定休。本間社長(24)は「キーワードは『共創』。お客さまや事業者、地域の方々と共につくっていく店舗にしたい」と話している。