リンパ浮腫患者の治療前(左)と治療後

リンパ浮腫の自覚症状

大西文夫医師

奥田奈々恵看護師

リンパ浮腫患者の治療前(左)と治療後 リンパ浮腫の自覚症状 大西文夫医師 奥田奈々恵看護師

 がんの治療で、リンパ節を手術で取り除いたり放射線を照射したりした影響でリンパ液の流れが滞り、腕や脚などがむくむ症状を「リンパ浮腫」という。発症すると完治しにくく、日常生活に支障を来すこともある。早期発見とセルフケアについて、リンパ浮腫外来がある県立がんセンターの大西文夫(おおにしふみお)医師と、リンパ浮腫療法士奥田奈々恵(おくだななえ)看護師に聞いた。

 「リンパ浮腫」は、リンパの通り道の異常が原因で腕や足がむくむ病気。多くは、乳がんや子宮がん、卵巣がん、前立腺がんなどの治療でリンパ節を切除した後や放射線治療を行った後に生じる、続発性リンパ浮腫だ。放置すると、象の足のように太く、皮膚が硬くなる象皮症になることもある。外見に表れるので「人と会うことを避けたり、消極的になったりする人がいる」(奥田看護師)。生活の質(QOL)に影響が出る人もいる病気だ。

 自覚症状は、重だるい、皮膚をつまみにくい、指で押すとあとがつく-などで、大西医師は「術後の変化に気を付けてほしい」と話す。