オリンピックの運営にボランティアが最初に関わったのは1948年、戦後初開催となった第14回ロンドン大会と言われている。大会規模が拡大する中で、活動の場は広がってきた▼宇都宮市清原台の遠藤和信(えんどうかずのぶ)さん(71)は、64年東京五輪に聖火リレーの伴走者として参加した。福島県郡山市の中学3年生だった。2度目の五輪にも関わりたいと考え、大会ボランティアに応募し、採用された▼新型コロナの感染拡大で国民の熱気は依然乏しく、1年延期の影響などで大会ボランティア約1万人が辞退した。本当に参加できるのか半信半疑の状態が続いていた。先月上旬のユニホーム一式の支給や、月末の選手村での研修会で「本番を迎える実感がわいた」と言う▼設備関係の技術者として30歳代の時に南米ベネズエラで働いた経験がある。応募書類に付記したからか、選手村でベネズエラ選手団のサポートをすることになった▼13日に選手村がオープンするため、14日から8月18日まで、休みを入れながら計15日間活動する。自宅からは通うのは難しく、都内の親戚宅を拠点とする。支給されるのは1日千円の交通費のみという▼多くの人との交流が、今後の人生にプラスになることを遠藤さんは期待している。開催するからには、そうした経験が誇りとなるような大会になってほしい。