シモツケコウホネの花が咲いていない自生地で水質を調査する会のメンバー=8日午後、日光市小代

住宅近くの水路でかれんに咲くシモツケコウホネ=2020年7月下旬

シモツケコウホネの花が咲いていない自生地で水質を調査する会のメンバー=8日午後、日光市小代 住宅近くの水路でかれんに咲くシモツケコウホネ=2020年7月下旬

 日光市小代に自生する国内希少野生動植物の水草「シモツケコウホネ」にかつてない異変が起きている。保全活動に取り組む「シモツケコウホネと里を守る会」(柴田由子(しばたよしこ)代表)によると、約70メートル間の土水路では例年、7月に入ると水面上で黄色の花が見ごろを迎えるが、8日現在、花もつぼみもない。この時期に1輪も咲いていないことはこれまでなく、少なくとも今月中は見られない可能性が高いという。原因不明で、会員は一様に「こんな状況は初めて」と心配している。

 シモツケコウホネは流水中でのみ生息する。例年は4月に新芽を出し、ワカメのような葉を伸ばす。花は6月10日前後に咲き始め、見ごろは7月初旬~9月末。ちょうど1年前は1日に56個咲いた。200個を超える年もあったという。

 開花数、つぼみの数、水温を記録している柴田代表(69)によると、今季初めてつぼみを確認したのは4月29日。昨年より3週間早く、記録が残る2005年以降最も早かった。