東京への4度目の緊急事態宣言発令を伝えるデジタルサイネージ(電子看板)=8日夕、宇都宮市江野町

 東京五輪で首都圏の無観客開催が決まった8日、観戦を心待ちにしていた県内のチケット保有者らは「残念だが仕方ない」と決定を冷静に受け止めた。新型コロナウイルスは感染再拡大が続き、東京都には4度目の緊急事態宣言が発令される。五輪に伴う需要は見通せず、観光業者は「明日倒れてもおかしくない」と落胆を隠せない。

 ホッケー男子日本代表に選ばれたリーベ栃木のDF大橋雅貴(おおはしまさき)選手(28)の父由紀夫(ゆきお)さん(57)は、24日のリーグ戦初戦から全試合を現地観戦する予定だった。「無観客開催は想定していた。さみしいが、選手にとっては試合をできるのが一番いいことだ」と切り替えた。

 試合は新調した65インチのテレビで観戦するという。「海外選手の親たちに比べれば、まだ近場で応援できる。ありがたみを感じながら、自宅でしっかり応援したい」と誓った。

 「わずかな望みを捨てずに、(払い戻しをせず)チケットを持っていたので、本当に残念」。壬生町安塚、会社員増田晃美(ますだてるみ)さん(49)は弟家族と2家族でサッカー男子の3位決定戦を観戦するはずだった。