傘を手放せない日が続き、やたら梅雨が長い気がする。だが関東の平年の梅雨明けは7月19日ごろであり、昨年は8月1日ごろだった。今年が特別なわけではない▼長期予報でも当面は雨の日が多くなりそうだが、うっとうしい気分を晴らしてくれる一足早い熱い夏がやって来る。全国高校野球選手権栃木大会がきょう9日、2年ぶりに開幕の日を迎える▼昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、全国大会、地方大会がともに中止となった。本県では代替の交流試合が行われたが、7イニングス制、最大3回戦まで、原則無観客と、選手にもファンにも物足りない内容だった▼今年は、試合に関しては平常に戻る。上限はあるが、観客の入場も認められる。スタンドからの応援は、例年以上に選手たちを後押しするに違いない。そして何より、勝ち抜いた先には聖地・甲子園が待つ▼「昨年の3年生の分まで」「開催できることに感謝して」。選手たちは、いろいろな思いを胸に試合に臨むことだろう。結果がどうあれ、その答えが力を出し切ったベストのプレーにあることを忘れないでほしい▼春の大会を見る限り、素人の目にも抜けたチームはなかったように映った。しかし、「三日会わざれば」である。短い間に成長した姿を、熱戦を待ちわびたファンに披露してほしい。