里山学べるデジタルすごろく 宇都宮大研究者らが開発 植生、管理の大切さを体感

 【宇都宮】宇都宮大の研究者らがこのほど、環境学習支援のためのデジタルすごろくゲームを開発した。ゲームを通して、里山の植生の移り変わりや里山管理の大切さが学べる内容。今後、教材としての効果的な活用方法を検討しながら、子どもたちの環境教育や科学的思考の育成につなげていきたい考えだ。

 ゲームは「里山Life・アドミンズ」。理科の教育方法を研究している教育学部の出口明子(でぐちあきこ)准教授と大学院2年関口有人(せきぐちありと)さん(23)が農学部の大久保達弘(おおくぼたつひろ)教授の監修を受け、2015年度にアナログ版のすごろくを作成した。

 さらに、情報教育に詳しい教育学部の川島芳昭(かわしまよしあき)准教授が開発に加わり、このほどデジタル版がほぼ完成した。益子町の里山をモデルにしており、植生など現地の環境を再現したという。

 各プレーヤーは里山の管理人だ。里山を模した直径15センチ、高さ10センチほどの粘土の山が各自に配られ、更地の状態でスタート。画面上でサイコロを振り、止まったマス目の指示に従って6種類の樹木のミニチュアを粘土山に差したり抜いたりすることで、里山の植生の移り変わりを体感的に学べるようになっている。

 ゲームが進むと環境を乱す崖崩れの発生やイノシシが出現などがあるほか、間伐などの管理行動を選択することもできる。関口さんは「例えば、背の高い木ばかり育っても生態系のバランスは崩れてしまう。ゲームではバランスの良い豊かな里山になれば高得点につながり、適切な管理の意義を知ることができる」と解説する。