新型コロナウイルス禍の中で23日に開幕する東京五輪で、日本オリンピック委員会(JOC)は6日、東京都内で日本選手団の結団式を行った。代表選手は史上最多の582人で、本県勢も過去最多15人が日の丸を背負う。スポーツクライミング男子複合の楢崎智亜(ならさきともあ)、競泳の水沼尚輝(みずぬまなおき)ら11人が初出場のフレッシュな顔ぶれで、過去最多に並ぶ8競技で世界の強豪に挑む。

 県勢の内訳は男子10人、女子5人。出場回数はクレー射撃の中山由起枝(なかやまゆきえ)の5回が最多で、競泳の萩野公介(はぎのこうすけ)が3回、柔道の高藤直寿(たかとうなおひさ)と射撃の石原奈央子(いしはらなおこ)が2回目。競技別ではホッケー勢が2004年アテネ五輪から5大会連続で出場する。

東京五輪本県代表選手

 個人競技では、開会式翌日の24日に柔道男子60キロ級の高藤が登場。競泳も同日に競技がスタートし、萩野と水沼がメダル獲得を狙う。スポーツクライミング男子複合の決勝は8月5日で、世界王者の楢崎が初代金メダリストを目指す。

 団体競技ではバレーボール女子の黒後愛(くろごあい)がエースとして11大会ぶりの金メダルに挑む。ホッケーは大橋雅貴(おおはしまさき)らリーベ栃木勢の男子4人が選出。女子のグラクソ・スミスクラインからは狐塚美樹(こづかみき)が選ばれた。

 このほか本県関係では、ともに白鴎大出身のトゥキリ・ロテがラグビー7人制男子、林咲希(はやしさき)がバスケットボール女子で代表入り。国学院栃木高出身の松田凜日(まつだりんか)もラグビー7人制女子で初出場する。主なスタッフは競泳で新潟医療福祉大の下山好充(しもやまよしみつ)監督(栃木市出身)が水沼、飛び込みで栃木ダイビングクラブの松本行夫(まつもとゆきお)監督が榎本遼香(えのもとはるか)らのそれぞれコーチとして帯同する。

 都内で行われた結団式には主将を務める陸上男子の山県亮太(やまがたりょうた)や副主将で卓球女子の石川佳純(いしかわかすみ)らが出席し、多くの選手や関係者はオンラインで参加する異例の形式となった。

 JOCの山下泰裕(やましたやすひろ)会長は「感謝と誇りを感じつつ、フィールドで存分に輝いてほしい」と激励。山県は「自国開催の五輪代表に選ばれたことに誇りを持ち、自覚と責任を持って大会に挑む。コロナ禍で開催自体の意義が問われる中、自分たちにできるのは真摯(しんし)に競技に向き合い、ベストを尽くすこと」などと決意を表明した。