定例記者会見に臨む荒川教育長=6日午後、県庁南別館

 新型コロナウイルスなどの影響による経済的な困窮で、生理用品を買えない「生理の貧困」に対応するため、荒川政利(あらかわまさとし)県教育長は6日の定例記者会見で、今月から栃木県立学校のトイレに生理用品を配備し、必要な児童生徒に無償提供すると発表した。男子校を除く高校や特別支援学校など73校を対象とする。

 これまでも申し出があれば保健室で生理用品を提供するケースはあったが、周囲の目を気にせず使えるよう配慮した。保健室に近いトイレなど管理が行き届く場所に配備するという。取り組みを通じて支援が必要な児童生徒が見つかれば、スクールソーシャルワーカーなど適切な支援につなげることを想定している。

 予算は学校運営費を充て、配置した分がなくなり次第、各学校で補充する。県教委は本年度中に使用状況を調査し、今後の具体的な対応を検討する方針。

 荒川教育長は「誰にも相談できずに困っている人がいる可能性がある。健康に学校生活を送れる環境を整備したい」と述べた。

 生理の貧困を巡っては5月下旬、貧困や育児放棄(ネグレクト)などの理由で支援を必要とする人がいるとして、県内の超党派女性議員連盟が対策を求める要望書を県教委に提出していた。

 県外では群馬県や神奈川県などが県立校への無償提供を実施している。