動画の中で女性議員が語る。「学校で差別を感じたことはなかった」。だが卒業して「ああ、社会は女性に冷たいなって」。新型コロナ禍で格差はより顕在化した。変えるには女性議員を増やすしかない▼フランス語で「同数」を意味する「パリテ」。フランスでは2000年にパリテ法ができ、男女同数の候補者擁立を政党に義務付けた。国会議員(下院)の女性割合は日本と大差なかったのが、今では4倍になった▼男女共同参画社会を考える県民のつどいが宇都宮市であった。登壇した三浦(みうら)まり上智大教授は、1990年代から世界各国が必死に努力してきたのに対し、日本は変わらなかったと指摘する▼結果、日本はジェンダーギャップ指数が世界で120位と、平等から程遠い順位に。国だけではない。県内議会の女性比率は県市町いずれも2割に達しない▼増やすため、各国が導入したのが「クオータ(割り当て)制」だ。議席や候補者の一定割合を女性が占めるようにする。三浦教授によると約130カ国が採用し、もはや珍しいものではない▼日本でも日本版パリテ法と呼ばれる「政治分野における男女共同参画推進法」が3年前に施行されたが、目標設定は政党の努力義務にとどまる。秋までに行われる衆院選で各党がどう動くのか。熱い視線が集まるのは間違いない。