手を合わせ、自ら育てたヒラメがさばかれる様子を見る児童たち

 日本財団などが主催する「陸上養殖プロジェクト」でヒラメを養殖した平石中央小(宇都宮市)の児童たちが29日、大事に育てたヒラメを実食して命の大切さを学んだ。

 同校は昨年秋に養殖をスタート。最初に受け入れた稚魚10匹は病気で全滅してしまったが、12月に新しい稚魚を受け入れて20センチ以上に育てた。

 実食前日、6年生11人は養殖の本来の目的である「食べる=命を頂く」ことについて学習。「食べるのはかわいそう」「海に放しても生きられない」「どうせほかの魚に食べられてしまう」などと意見を出し合った後、「最後まで責任を取る(食べる)」とまとめた。

 実食時には、NPO法人日本養殖振興会の斎藤浩一(さいとうこういち)代表理事(54)がヒラメをおろしながら「料理人は命を大事にするため、さばいた魚は全部使って無駄にしない」などと講義した。

 ヒラメはしゃぶしゃぶにして提供された。「食べる」と決めたものの、なかなか手を付けられない児童もいて、命の大切さを実感している様子がうかがえた。

 林旺佑(はやしおうすけ)君(11)は「食べるのは悲しかったけど、育てたヒラメはコリコリしておいしかった。これから魚や育てた人に感謝して食べたい」と話した。