体を張った守備で日本のゴールを守る大橋(日本ホッケー協会提供)

 サッカー少年は小学2年でスティックを握った。二つ上の兄がスポーツ少年団でホッケーを始め、頭数合わせで呼ばれたことがきっかけだった。ルールも知らず始めたが「楽しくてうまくなっていった」。いつの間にかのめり込んだ。

 どのポジションも高いレベルでこなせる能力の高さで、これまでポジションの変化はめまぐるしい。小学時代はDF、中高は中盤の攻撃的な位置でプレー。得点能力が買われ、大学に入るとFWにコンバートされた。

 社会人1年目まで前線を張ったが、日本代表活動は「FWは足が速くないとやっていけない」とDFを志望。高校3年時にDFとしてU-21日本代表で評価を上げたことも自信になった。大学、社会人で挙げた55得点(2019年シーズン終了時点)は日本リーグ歴代6位。攻撃能力を兼ね備えたDFとして世代を代表するプレーヤーだ。

 本職では泥くさいプレーをいとわない。昨年の日本リーグ日光シリーズでのこと。1点リードの終盤、相手シュートが至近距離から顔面を直撃。すぐさま病院へ運ばれるアクシデントだったが「1点守れたんで、よかったです」とさらり。サークル内で体を張り、ゴールを守る仕事への誇りは日の丸を背負っても変わらない。

 今市高卒業を機に引退も考えたが、福田敏(ふくださとし)監督の説得で立命大へ進学。大学4年時にリーベ栃木立ち上げの話を知り「地元に競技を続けられる環境があるなら」と夢をつないだ。

 「遠い存在だった」という五輪はいよいよ開幕が迫る。「相手にゴールを割らせない」。気負わず、強豪国の前に立ちはだかる。

 【プロフィル】おおはし・まさき 1993年生まれ。日光市出身。今市高-立命大。大沢中3年時にU-16で初の日本代表入り。2018年のアジア大会では日本の初優勝に貢献。リーベ栃木所属。北関東綜合警備保障勤務。170センチ、67キロ。28歳。