栃木労働局は1日、栃木市の社会保険労務士が事業所に雇用調整助成金36万2589円を不正受給させたほか、緊急雇用安定助成金4万2120円を不正に申請したと発表した。

 労働局によると、社会保険労務士は県南の1事業所について、事業主に無断でタイムカード、賃金台帳を偽造。事業所は休業していないにもかかわらず2020年12月~21年1月、従業員2人を休業させたことにして、雇用調整助成金と緊急雇用安定助成金の支給を申請し、事業主に不正に受給させた。支給は5月24日に取り消された。

 緊急雇用安定助成金については支給前に不正が発覚した。

 社会保険労務士は20年4月にこの事業所から助成金受給の申請依頼を受けていたが、申請ミスで本来受給できる分の一部を受給できず、不正受給でその分を補おうとしたとされる。

 雇用調整助成金は、雇用保険に加入している労働者に対する休業手当の一部を助成する制度。また緊急雇用安定助成金は、加入していないアルバイトなどに休業手当の一部を助成する。