定例記者会見に臨む福田知事=30日午後、県庁

 栃木県内の新型コロナウイルス感染者は30日、計29人確認され、累計感染者数は7025人となった。6千人に達した5月21日から40日間で千人増え、7千人を超えた。この間に発生したクラスター(感染者集団)5件のうち4件が宇都宮市。同市では若者を中心とした新規感染者の増加が目立ち、感染経路不明の割合も多い。福田富一(ふくだとみかず)知事は30日の定例記者会見で「各地に波及しないよう緊張感を持って対応すべき状況にある」と警戒を示した。

 5月下旬には1日の新規感染者が50人を超える日もあるなど、増加傾向が続いている。6月の新規感染者は計683人。日によってばらつきはあるが、1日20~40人台で推移している。

 県版の警戒レベルは3月20日以降、5段階で真ん中の「ステージ2.5(厳重警戒)」のままで、病床使用率や重症病床使用率は3番目に深刻な「ステージ3(重点措置)」。医療提供体制の負荷は依然として高い。

 宇都宮市の4件のクラスター(感染者集団)は飲食店2件、事業所、保育施設各1件発生。福田知事は「いずれも大人数での長時間の会食や、発症後の勤務などが原因」と改めて注意喚起した。

 感染状況が落ち着いた後の経済対策として県が打ち出している「県民一家族一旅行推進事業」の7月12日からの実施について、福田知事は「前向きな発言はできない。準備は進めるが、様子を見ていきたい」と述べるにとどめた。