就任から1年となり、インタビューに答える足利銀行の清水頭取=宇都宮市

 -本業支援の取り組みの成果は。

 コロナの中、新たに事業性評価をやっている。お客さまからヒアリングさせていただいてリポート化し、フィードバックする。今まで事業性評価をやらせていただいたのが約4千社。コロナ禍でそこのニーズが変化しているんじゃないかと。もともとやってきた4千社に改めて対応し、見えてきたニーズを一つ一つ解決していった。

 特徴的なことでいうと、人材マッチングのニーズが相当あって、高度人材を中心に人材派遣をしてほしいなどのニーズがあった。昨年だけで約80件、われわれがコーティネートをしながら、地元企業に新たな人材を供給した。副業人材のマッチングもニーズがある。テーマがはっきりしていて、eコマース(電子商取引)など、この分野を注力したいとか、あるプロジェクトに対する支援など、非常にうまくはまる。(副業人材は)主にウェブでのやりとりで、都会にいながらも自分のやりたいことを実現したいという人が非常に多い。

 ブロック個人営業部では、CAと呼ばれるカスタマーアドバイザーが、お客さまの悩みや課題をよく聞く中で、どう解決できるのかという視座に立って対応している。投資信託などに加え保険、あるいは今持っている金融資産をどうしていくか、遺言代用信託などの課題解決をやっている。時間がかかるが、成果が出始めているという感じがある。

 -インターネットに特化した金融商品仲介専門の完全子会社を立ち上げた。

 日本全体が運用に向けて少し軸を変えていかなければいけないと、金融庁はそういう旗の振り方をしているが、なかなか投資の方に向かっていかない中で、若い人たちは小さな金額でも投資に動いている。われわれの店舗網だけではお客さまに対応し切れておらず、ウェブを使った形での投資機会を提供したい。

 調査をすると、足利銀行の口座を使っていただいているが、東京のウェブ専門の証券会社などを使っているケースがあった。どうやってわれわれのお客さまになっていただくか。若い層のお客さまを取り込んでいきたい。