川治ダムの事前放流について説明する斎藤支所長。中央下部にある2カ所のゲートから水を放流する=16日午前、日光市川治温泉川治

多目的ダムの事前放流の仕組み

川治ダムの事前放流について説明する斎藤支所長。中央下部にある2カ所のゲートから水を放流する=16日午前、日光市川治温泉川治 多目的ダムの事前放流の仕組み

 豪雨が来る前にダムの利水分の貯水を放流して備える「事前放流」で、栃木県内24のダムが最大で従来の2倍、合計約3億立方メートルの水を洪水対策用にためられるようになったことが26日までに、国や県への取材で分かった。事前放流は2019年の台風19号など、全国で頻発する豪雨災害対策として推進されている。今季の洪水期を迎え、ダム管理者は備えを本格化させている。

 事前放流を行うのは鬼怒川と渡良瀬川、那珂川流域で国土交通省と県、東京電力のグループ企業が管理しているダム。農業用水、水道用水、発電など利水目的で水をためるダムと、利水目的に加え、豪雨時に水を貯留して下流河川の洪水を防ぐ治水機能(洪水調節)も担う多目的ダムがある。