宮まつりの中止を決めた運営委

 【宇都宮】市内最大の夏の祭典「ふるさと宮まつり」の開催委員会は25日、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、今年の宮まつりを中止すると決めた。

 この日開かれた運営委員会には、宇都宮青年会議所や宇都宮商工会議所、宇都宮観光コンベンション協会など構成団体の16人が出席。市民の安心安全が最優先とし、中止を決定した。

 みこし展示のほか、おはやしや踊り、郷土芸能など宮まつりで行う演目披露やコラボレーションステージなどの代替事業を9月4日に県総合文化センターで実施する方向で検討している。入場制限を設けた事前予約制で、オンライン配信も行う計画。7月上旬の開催委総会で決定する。

 開催委の港裕樹(みなとひろき)総括責任者(35)は「宮まつりをつないでいくため、新しい形で魅力を提供できる機会をつくっていきたい」と述べた。

 宮まつりは市民交流の場として誕生。例年8月第1土、日曜に開催し、2日間で50万人以上が訪れる。昨年は新型コロナの影響で初めて2日間とも中止した。