栃木県鹿沼市在住のニュージャパンキックボクシング連盟(NJKF)フライ級日本王者誓(ちかい)=本名・飯村誓(いいむらちかい)=選手(20)が27日、大阪市の丸善インテックアリーナ大阪で行われる日本最高峰の格闘技イベント「RIZIN・29」に初出場する。誓選手は「日本王者として恥じない戦いをしたい」と闘志を燃やす。
誓選手は北中1年時にキックボクシングを始め、今市工業高1年の時にプロテストに合格。昨年11月に念願の日本チャンピオンになった。
これまでの試合での実績などが認められ、今年4月にRIZINから出場オファーを受けた。「RIZINは普通の人の目にも留まる大きな大会。出場が決まりうれしかった」
対戦相手の吉成名高(よしなりなだか)選手(20)はムエタイの二大殿堂の「ラジャダムナンスタジアム」と「ルンピニースタジアム」のミニフライ級のタイトル統一を日本人として初めて成し遂げた強敵。しかし、誓選手は「見ている人が面白いと思う試合をして(相手に)一発ぶち込みたい」とひるむ様子はない。
相手は肘での攻撃が多いと分析、その研究と対策に時間を費やしてきた。誓選手を中学1年時から指導するキックボクシングジムZERO(宇都宮市)の高林和也(たかばやしかずや)会長(38)は「仕上がり具合は過去一番。対策の成果をどこまで出せるかがポイント」と話し、誓選手は「KOで結果を残す」と覚悟を決める。
大会の地上波放送はなく、デジタル衛星放送「スカパー!」や大会公式サイトから有料で視聴できる。