県内64歳以下のワクチン接種

 64歳以下を対象とした新型コロナウイルスワクチンの一般接種を巡り、栃木県内25市町のうち宇都宮市や鹿沼市、壬生町など8市町が7月中にも接種を開始する見通しであることが19日までに、各市町への取材で分かった。12市町は、基礎疾患がある人など優先対象者に先行接種をする方針。予約の集中による混乱を防ぐため、多くの自治体がクーポン券(接種券)を年齢の高い順や優先者から順次発送する。自治体の大半が11月末までの接種完了を目指している。

 一般の接種を7月から予定しているのは、宇都宮、鹿沼、真岡、大田原、那須烏山、市貝、壬生、那珂川の8市町。日付が確定している市町では7月3日の鹿沼市が最も早く、担当者は「大規模接種会場も活用し、円滑に接種できる体制を整えたい」とした。

 8月以降は足利や佐野、那須塩原、茂木など11市町。上三川と野木の2町は検討中で、小山や矢板など4市町は優先接種の対象者が終わり次第始める。

 優先接種の対象者は、自治体によって異なる。国が定める基礎疾患のある人や高齢者施設の従事者に加え、県の指針を踏まえて各市町が柔軟に決めている。

 小中学校教員や学童支援員、居宅・訪問系介護サービス事業所の従事者などを優先枠とする市町が多い。塩谷町は郵便局や銀行員など公共サービス事業者、那珂川町はスクールバスやデマンドタクシーの運転手なども対象とした。

 接種券は今月から、宇都宮や小山市など7市町が発送する。残る18市町も7月中に順次発送を進める。接種方式は集団と個別の併用が大半で、茂木や芳賀町などは集団を基本とした。

 国は「10~11月にかけて希望する全ての国民への接種を実現したい」との考えを示しており、足利や益子町など17市町が11月末までの接種完了を目標としている。那須塩原市や市貝町は10月、壬生町は10月下旬~11月の完了を予定している。

 各市町は大規模接種会場の活用や、企業や大学が実施する「職域接種」の拡大にも期待し、接種を加速させる考えだ。