那須烏山市で撮影された「宵の上り列車」

ふみの森もてぎを訪れ、写真集「蛍~里山に舞う~」を寄贈した大貫亘さん

那須烏山市で撮影された「宵の上り列車」 ふみの森もてぎを訪れ、写真集「蛍~里山に舞う~」を寄贈した大貫亘さん

 【茂木】茨城県常陸大宮市鷹巣、写真家大貫亘(おおぬきわたる)さん(69)が、町など県内3市町を含む八溝地域で撮影した写真集「蛍(ほたる)~里山に舞う~」(日本写真企画、72ページ)を発刊、町、3市町の図書館などに寄贈した。技巧を凝らしホタルの写真のイメージを覆す美を表現。写真展を茨城県内で今月開くほか、来年には都内やふみの森もてぎでも開催する。大貫さんは「幻想的なホタルの景観は両県の魅力の一つ。古里を見直す機会に」と話す。

Web写真館に別カットの写真

 大貫さんは2012年から同市や大子町など八溝山地の茨城県奥久慈地域を中心に、本県の那須烏山、那珂川、茂木の3市町で6~8月に1シーズン50日程度ホタルを追い続けてきた。

 同書には常陸大宮市など両県7市町で撮影した70点を収めた。タチアオイやアジサイ、ハナショウブなどの花や集落の明かり、夜の列車、星空などとともに、淡い緑の光を繊細に幻想的に捉えている。高感度の機材を使い、「比較明合成」の技法を駆使してホタルの明滅を点として描き、光が糸を引く従来の写真にない斬新な美を表現している。

 那須烏山市では烏山線とホタルを捉えた「宵の上り列車」など9点、那珂川町では「月夜の蛍狩り」など5点、茂木町では「棚田の夜」1点が撮影された。

 大貫さんは「普段見慣れたはずの風景を、誰も見たことがない写真に撮りたいと挑戦した。大半はここ5年の作品。頭の中のイメージを描けるよう技術的に進歩した」と話す。

 写真展は今月25日から7月7日まで茨城県ひたちなか市のギャラリーエスパース、来年5月には東京の富士フイルムフォトサロン東京、同6月中旬に茂木のふみの森もてぎで開催予定。

 (問)大貫さん0295・53・2291(電話・ファクス兼用)。