3度目の優勝を狙う楢崎智

複合JCに初出場する葛生(小山西高)=小山市内

3度目の優勝を狙う楢崎智 複合JCに初出場する葛生(小山西高)=小山市内

 スポーツクライミングの第4回複合ジャパンカップ(JC)は18、19の両日、盛岡市の岩手県営運動公園競技場で行われ、本県からは東京五輪男子代表の楢崎智亜(ならさきともあ)(宇都宮市出身、TEAM au)、弟の明智(めいち)(同)らが出場する。2024年パリ五輪にならいボルダリングとリードの2種目の総合成績で争うが、18日はスピードのジャパンオープンも併催。楢崎智としては五輪本番前の貴重な実戦の場で、第1、2回大会に続く3度目の優勝も懸かる。

 複合JCには男子21人、女子19人がエントリーした。男子は楢崎智が、調整を優先して欠場した前回大会以外で頂点に立ち、総合力の高さで群を抜く。五輪代表の原田海(はらだかい)(日新火災)、第1回大会で僅差の準優勝だった楢崎明、前回大会優勝の藤井快(ふじいこころ)(TEAM au)あたりがライバルになりそう。着実に力を付けている川又玲瑛(かわまたれい)(宇都宮南高3年)にも期待したい。

 女子は前回大会優勝の五輪代表野中生萌(のなかみほう)(XFLAG)が優勝候補筆頭。五輪代表の野口啓代(のぐちあきよ)(TEAM au)や伊藤(いとう)ふたば(同)も優勝争いに加わる公算が大きい。初出場の葛生真白(くずうましろ)(小山西高2年)がどこまで通用するかも楽しみだ。

 複合JCは両日とも動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信がある。決勝がある19日は条件付きで観客を100人まで入場させる。

 スピードのジャパンオープンは東京五輪の3種目複合の強化、調整の場として開催。男子15人、女子7人が出場予定で、五輪代表は楢崎智のほか、野口、野中がエントリーしている。

■初出場「決勝に残る」 小山西高・葛生真白

 複合ジャパンカップ(JC)に県勢女子が初出場する。小山西高2年の葛生真白(くずうましろ)(16)が今年のボルダリングとリードのJCで結果を残し、国内上位24選手のみが出場できる大舞台に立つ。東京五輪代表選手らと競う貴重な機会に「ずっと出たいと思っていた。力を出し切って少しでも順位を上げる」と闘志を燃やしている。

 栃木市生まれ。大宮北小5年時に父の勧めでスポーツクライミングを始めた。競泳50メートル自由形で県大会を制した持ち前の身体能力を生かし、6年時には県強化指定選手に。ホールドやキープ力にたけ、小山市のジム「エイチ」をホームに着々と腕を磨いた。

 東陽中に進んでからは、ボルダリングとリードのユース日本選手権に挑戦。JCはボルダリングで昨年初出場すると、「今まで以上に、もっと登れるようになりたい気持ちが強くなった」。今年はボルダリング17位、リード27位に入り、2大会の総合成績で国内17番目の成績を収めた。

 複合JCの目標は上位8人のみが進む「決勝に残ること」。現在は県外のジムにも通い、得意な腕力を使った課題の精度を高め、苦手なバランス感覚が問われる課題の克服に取り組んでいる。

 将来の夢は五輪やワールドカップ出場だ。「誰よりも強い選手になりたい」。16歳のホープが頂点を目指す戦いのスタートラインに着いた。