地下鉄サリン事件の凄惨な現場の状況を振り返る福富さん=6日午後、栃木市沼和田町

手元にあったビニール袋を使い、地下鉄サリン事件の当時を振り返る尾山さん=6日午後、那須塩原市鍋掛

地下鉄サリン事件の凄惨な現場の状況を振り返る福富さん=6日午後、栃木市沼和田町 手元にあったビニール袋を使い、地下鉄サリン事件の当時を振り返る尾山さん=6日午後、那須塩原市鍋掛

 オウム真理教元教祖の松本智津夫(まつもとちづお)死刑囚(63)ら7人の死刑が執行された6日、県内の関係者は「一つの区切り」と声をそろえた。1995年3月の地下鉄サリン事件の被害者らは安堵(あんど)の一方で、なぜ事件が起きたのかと疑問や不安を今も抱える。事件後に起きた教団施設進出問題で揺れた大田原市。その関係者は「昨日のことのようだ」と当時の記憶を鮮明に振り返った。「今なお信者はいる」。不安の声も漏れた。

 「一つの区切りとして執行されて良かった。早いのか遅いのかは分からない」。23年前、日比谷線小伝馬町駅で地下鉄サリン事件に遭った栃木市沼和田町、営団地下鉄(当時)元職員福富正男(ふくとみまさお)さん(75)は、死刑の執行を冷静に受け止めた。