子ども食堂などを運営する荻野さん。「子どもたちの笑顔が何よりうれしい」と語る

 ビジネスや文化など多方面で活躍する若手を顕彰する第4回「とちぎ次世代の力大賞」(下野新聞社主催、栃木銀行、JA共済連栃木、ホテルニューイタヤ、井上総合印刷協賛)に、子ども食堂の普及に努める一般社団法人「栃木県若年者支援機構」の職員荻野友香里(おぎのゆかり)さん(30)=宇都宮市=が輝いた。表彰式は14日、宇都宮市内で行われる。

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 目の前の子どものために何ができるのかを考え、5年間、無我夢中で「突っ走ってきた」。子どもの「食べる、遊ぶ、学ぶ」を支える安心安全な居場所の運営に汗を流し、多様化する社会課題と向き合う。

 広島県福山市出身。大学で異文化交流を研究し、卒業後は関西国際空港でグランドスタッフ(地上職)として働いた。だが「自分の意見がなくてもできる仕事」に違和感を覚え、退職して国内外でボランティア活動に奔走した。

 転機は2016年。栃木県でNPO法人の研修に参加し、衝撃を受けた。「この日本に貧困で困っている子どもがいるなんて」。同年4月「栃木県若年者支援機構」へ入職し、5月には宇都宮市内の事務所の一角で子ども食堂を始めた。

 子どもたちの笑顔と支援の輪は広がり18年8月、市内に食事や学習などを支える新たな支援拠点「キッズハウス・いろどり」を開設した。「栃木にもっと子ども食堂を増やしたい」と普及啓発にも力を注ぐ。

 「誰かの役に立ちたい」と願い、家庭でも学校でもない「第三の居場所」を守り伝え続ける。「あなたのことを大切に思っている大人はたくさんいるよ」