講演会で自身の競技人生を振り返る宇都宮ブレックスの田臥=ブレックスアリーナ宇都宮

 プロバスケットボールBリーグ・宇都宮ブレックスの主将田臥勇太(たぶせゆうた)選手(40)が5日、ブレックスアリーナ宇都宮で「夢をチカラに」と題した講演会を行った。日本人初の米国NBAプレーヤーが自身の競技人生を振り返った1時間10分。そこには誰しもの人生に通じる「金言」があふれていた。

 会場を訪れた記者は、いつの間にか取材であることを忘れていた。バスケ界のレジェンドの言葉を記憶に刻まないと。衝動に駆られ、帰社と同時にパソコンを開き、全文を打ち込んだ。文字数は7200字、原稿用紙で実に18枚分。読み返すと「挑戦」をなりわいとする男の言葉から、三つの人生訓が浮かんできた。

■扉を開ける

 即断即決。田臥選手の人生における選択は常にスピード感にあふれている。例えば中学時代。強豪・能代工(秋田)から声が掛かり、練習に初参加。全国から集った同級生のハイレベルなプレーを目の当たりにし、「レベルの高い環境がいい。能代でやりたい」と、その場で進学の決意を伝えた。後に前人未到(ぜんじんみとう)の高校9冠を達成し、選択の正しさを証明してみせた。