今季を振り返るブレックスの安斎監督=宇都宮市内

 バスケットボールBリーグで今季準優勝となった宇都宮ブレックス。安斎竜三(あんざいりゅうぞう)監督が12日までに下野新聞社の取材に応じ、今季を振り返った。激戦区のB1東地区を制したレギュラーシーズン(RS)の戦いぶりを高く評価し、あと一歩で4季ぶり2度目の優勝を逃したチャンピオンシップ(CS)決勝には悔しさをにじませた。一問一答は次の通り。

 -RSは49勝11敗でリーグ最高勝率をマークした。

 「選手がエゴを出さずチームを優先して戦ってくれた。それがないとレベルの上がっているBリーグでここまで勝てない。選手のタレント性もあるが、全員が方向性を合わせられたことが勝因」

 「ブレックスがより大きなクラブになるために重要な60試合とも考えた。自分たちがどういうクラブかというのを発信し続けられた。今季はコロナで本来の半分しか会場に入れない。観戦できなかった人が来られる状況になった時、見に行きたいと思える試合をしたかったし、来てくれた人にもお金を払った価値のある試合をしたかった」

 -CS決勝で千葉に1勝2敗で敗れた。

 「会場がブレアリから横浜アリーナに変わり、大舞台の緊張感の中でプレーする。その時に試合へ入るためのメンタルのつくり方の部分で悔いを残した。今季は『信じてきたことを出す』という感じでやってきたが、そこに含まれる気持ちの強さや激しさの部分をいつも以上に出せる状況に持って行けなかった。僕の経験のなさもある」

 -CS全体を振り返って。

 「全体的に言えば楽しかった。ブレアリでなら(準々決勝のSR)渋谷戦、(準決勝の)川崎戦は負けないと思っていたし、そこへの挑戦が楽しみだった。一丸となって決勝に進めたのはすごく大きなこと。だからこそ優勝して皆さんに喜んでほしかった。ただ選手、スタッフはよくやってくれた。やり切った感はある。決勝の試合は見返せていない。整理は全然付いていない状況。今は来季についてあまり考えられていない」

 -田臥勇太(たぶせゆうた)主将らベテラン勢もチームを支えていた。

 「CS決勝の第2戦では、追い上げられてベンチの雰囲気が悪くなった時に勇太がコートから『沈むな』といった趣旨の声を掛けて、直後のタイムアウトで『守りに入るな』と。それでチームが引き締まって苦しい時間を踏ん張り、大差をつけられた」

 「(喜多川(きたがわ))修平(しゅうへい)も出場機会が限られたが『そんなこと気にしないでください』と言ってくれた。経験の浅い僕をアシスタントコーチの佐々(さっさ)(宜央(のりお))、マチ(町田洋介(まちだようすけ))含め支えてくれて、全員でチームをつくれた」

■安斎竜三監督インタビュー全文

 -今季全体を振り返って。

 無事、完走できたという率直な感想。しっかりコロナ対策をやって戦ってくれた。あとは周囲のサポート。フロントもそうだし、ファン、スポンサーの存在があったからレギュラーシーズン(RS)、チャンピオンシップ(CS)を終えられた。そこに感謝しているだけ。僕らは仕事としてバスケをやるため、当たり前のことをしただけ。全てはサポートのおかげ。