鹿沼市有形文化財に指定された下南摩町の「日吉神社本殿」(市教委提供)

磯辺一族の作を示す彫刻銘文(市教委提供)

鹿沼市有形文化財に指定された下南摩町の「日吉神社本殿」(市教委提供) 磯辺一族の作を示す彫刻銘文(市教委提供)

 【鹿沼】市教委は6日までに、市文化財保護審議会(國立恵俊(こくりつけいしゅん)会長)の答申に基づき、下南摩町の「日吉神社の本殿、棟札(むなふだ)(7札)」を市有形文化財(建造物)に指定した。調査で本殿扉の金具に延宝3(1675)年とあったほか、江戸時代の彫物師集団として有名な磯辺一族による本殿彫刻の制作年代を特定できるとしている。

 同神社の現在の本殿はこれまで、棟札などから1781(天明元)年に再建されたと考えられていた。しかし、本殿扉の金具に年と奉納者名の刻銘が発見され、106年さかのぼり延宝期に建てられたことが分かった。市内に現存する神社建築では最古の磯山神社(磯町)の1662(寛文2)年に次ぐもので、1681(延宝9)年建築の今宮神社(今宮町)よりも古い建築となる。