5月29日の阪神戦に登板した今井。安定感のある投球を続け、チーム内の信頼を高めている(提供写真)

 精神面のタフさを増した西武の今井達也(いまいたつや)が、エースへの階段を順調に駆け上がっている。

 5月29日の阪神戦は同学年で前日に3本塁打の佐藤輝明(さとうてるあき)と対峙(たいじ)。チェンジアップを巧みに駆使し、新人王候補筆頭の強打者を2打席連続でボテボテのゴロに料理した。

 この場面に象徴されるように、全投球数のほぼ半分を占めた変化球で打者のタイミングを狂わせ、要所の直球を生かした。フォームに力みもなく、5回1/3を無四球で3安打無失点。六回に打球が左手に当たり負傷降板したが、際立つ安定感で3勝目を手にした。

 実は3日前にも打撃練習の打球が頭部に直撃しており不運な“当たり日”が続いてしまった。阪神戦のけがは「左前腕の打撲」と診断され腫れ上がった患部が痛々しかったが、周囲の心配をよそに次回登板でも元気な姿を見せた。

 6月5日のヤクルト戦では慣れない敵地のマウンドに苦戦し初回2失点。だが、三塁手のベテラン中村剛也(なかむらたけや)の助言を受け、投球時の歩幅を狭めて制球が安定。7回3失点の粘投で、自身の白星は逃したがチームの逆転勝利を呼び込んだ。

 昨年は序盤の失点で崩れる場面も多かったが、この日は持ち直し「中村さんのおかげで立ち直れた」と謙虚に振り返った右腕。相次ぐアクシデントも問題にせず、マウンドで結果を残し続ける姿に確かな成長を感じ取ることができた。

(協力・西武ライオンズ広報部)