開祖勝道上人ゆかりの「千手堂」完成 日光山輪王寺が本尊安置 再建は50年ぶり

開祖勝道上人ゆかりの「千手堂」完成 日光山輪王寺が本尊安置 再建は50年ぶり

 【日光】山内の世界遺産日光山輪王寺が奥日光の中禅寺湖西岸・千手ケ浜で約50年ぶりに再建していた「千手堂」が完成し25日、本尊となる千手観音が安置された。同所は日光開山の祖勝道上人(しょうどうしょうにん)が寺院を建立した由緒ある地。5月12日に完成を祝う「落慶法要」を行い、定期的に開帳していく。

 輪王寺によると、船で同湖を巡拝中の勝道が784年、湖畔で読経を重ねて千手観音を感得し「千手院」を建立したという。その後、千手堂に建て替えられたが、1960年代に腐朽し姿を消していた。

 輪王寺は昨年の開山1250年の記念事業として再建。昨秋に本尊を安置する予定だったが、冬の訪れが予想より早かったため持ち越しとなっていた。

 完成した千手堂は白木の宝形造(ほうぎょうづくり)で、高さ約7・2メートル、幅と奥行き約4・2メートル。かつての本尊は同湖東岸の別院・中禅寺に祭られ参拝者が多いことから、山内の護法天堂に安置されていた千手観音を本尊とすることにした。