巣立ちして初めて空を飛ぶコウノトリの幼鳥=3日午前10時22分、小山市下生井の渡良瀬遊水地(横田耕司さん撮影)

 小山市下生井の渡良瀬遊水地で生まれた国の特別天然記念物コウノトリの幼鳥2羽が3日、人工巣塔から初めて飛んで巣立った。ふ化推定日の3月29日から数えて66日目だった。

 観察を続けるボランティア団体の渡良瀬遊水地見守り隊によると、先に巣立ったのは2羽の幼鳥のうち雄の「りょう」。3日午前10時22分ごろ、羽を大きく広げて巣の中で何度かジャンプした後に飛び立ち、巣の下にある茂みに降下した。約1時間後には雌の「のぞみ」も続き、親子4羽が地上に初めてそろった。

 小山市によると、巣立ちから1週間ほどは巣の周辺で親鳥と一緒に過ごし、徐々に分散する。

 人工巣塔を観察できる渡良瀬遊水地の堤防上には、巣立ちの兆しが見られた5月26日ごろから連日大勢のカメラマンなどが訪れた。同隊の横田耕司(よこたこうじ)さん(71)=小山市乙女1丁目=は「張り込み8日目でやっと巣立ちの瞬間に立ち会えた」と話した。