西川公也氏

 自民党県連の衆院栃木2区公認候補予定者を選ぶ公募を巡り、同区支部長の西川公也(にしかわこうや)元農相(78)と同県連副会長の板橋一好(いたばしかずよし)県議(80)は3日、党本部を訪れ、二階俊博(にかいとしひろ)幹事長らと会談した。公募の選考過程について、板橋氏が異議を唱えたという。会談後、西川氏は記者団の取材に「公募は地元の声を一切聞いておらず円満とは判断しない」と話し、支部長を続投する意向を明らかにした。

 自民県連は2日の最終選考で自民の五十嵐清(いがらしきよし)県議(51)=小山市・野木町選挙区、5期=を最終候補者に絞り込み、3日に本人に通知した。4日の県連選挙対策本部会議で正式決定する方針だが、板橋氏や西川氏が反発することは確実で、紛糾する可能性がある。

 公募には西川氏の長男で自民の西川鎭央(にしかわやすお)県議(49)=さくら市・塩谷郡選挙区、1期=も応募し、鎭央氏を支持する2区の自民地域支部長や市町議、元県議らは、地元の意思を尊重するよう県連会長の茂木敏充(もてぎとしみつ)外相に申し入れていた。

 板橋、西川両氏は、地元の意向を反映するための党員投票の実施など具体的な取り組みが無かったことを問題視。板橋氏は「選考に2区の情勢や意見が全く入っていない」と不満を訴えた。

 自民の原則では、小選挙区支部長が衆院選候補者となる。西川氏は4月に次期衆院選への不出馬を表明した際、「後継が円満に決まれば支部長を代わる」と話していたが、今回の公募の選考過程を不服として支部長を続投する意向だ。

 両氏によると、二階幹事長と共に応対した林幹雄(はやしもとお)幹事長代理からは「県連に再度、地元の意見を聞くようお願いをしたらどうか」との助言があったという。

 一方、公募の選考委員会の関係者は一連の西川氏らの動きに対し「選考への露骨な介入だ」と不快感を語る。県連幹部の1人も「公平公正な選考だった」と強調し、選考委員会の決定が覆ることはないとの見通しを示した。

 西川氏と二階氏、林氏は同じ派閥に所属するため、今回の動きを冷ややかに見る向きもある。