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暫定集約場所に提案された那須塩原クリーンセンター=2日午前、那須塩原市蟇沼

 農家が農業系指定廃棄物を保管する県内6市町のうち、初めて那須塩原市で暫定集約場所などが示された。保管の負担を強いられてきた市内の農家から「ようやく動きだした」と安堵(あんど)が漏れ、関心は具体的な処理の手順やスケジュールに移る。一方、残る5市町について、住民理解などとの兼ね合いもあり、対応は明らかになっていない。

 最終処分場が決まらず、市町ごとの暫定集約で6市町が合意して2年半が経過した。那須塩原市、70代酪農家男性は「もうこのままなのかとあきらめムードだった」と明かす。

 東京電力福島第1原発事故から10年が過ぎた。それだけに、酪農を営み、5ヘクタール分の牧草を指定廃棄物として保管する市内の50代男性は「いつまで保管させるんだ」と感じていた。「安全に保管されているということは理解するが、あること自体のイメージが悪い。早く具体的な処理手順を知りたい」と訴えた。

 2日、那須塩原市役所で記者会見に臨んだ環境省の堀内詔子(ほりうちのりこ)副大臣は「何としても一歩を踏み出したい」と決意を述べた。さらに「今後は市と協議しながら手順とスケジュールをまとめる」とした。