6月下旬から気温の高い日が続いた影響で、県内の熱中症の救急搬送者数が急増している。総務省消防庁の速報値などによると、県内で佐野市が今年初の猛暑日を記録した6月25日から7月1日の搬送者数は計79人で、前週(6月18~24日)に比べ6倍近くに増加。重症者の搬送も相次いだ。同月に観測史上最も早い梅雨明けが発表された今年。夏の平均気温は平年より高くなると見込まれており、県などは熱中症への注意や対策を呼び掛けている。

 同庁や県消防防災課によると、4月以降、熱中症の搬送者数は1週間に4~17人で推移。6月18~24日は14人だったが、翌25日からの一週間は5・6倍の79人に増えた。重症2人、中等症27人、軽症50人だった。

 4月30日~7月5日までの搬送者数合計は、前年同期比62人増の199人に上る。内訳は65歳以上の高齢者が92人で5割近くを占め、18~64歳が75人、7~17歳が32人。重症者5人は全員が高齢者だった。

 観測史上最も早い梅雨明けを受け、県健康増進課はホームページで「体がまだ暑さに慣れておらず熱中症にかかりやすくなるため、十分に注意を」と強調。小まめな水分補給のほか、通気性の良い服や帽子の着用などを呼び掛けている。

 7月2日に搬送され、重症だった小山市の女性(82)は、窓を閉め切ったエアコンの効いていない部屋で倒れていた。屋内にいても熱中症になり得るため、同課は室温の小まめな調整が重要だと指摘する。

 宇都宮地方気象台によると、今夏の県内は太平洋上の高気圧が発達し、平年より平均気温が高くなる見通し。同気象台は「例年より暑い夏が予想されるので、より一層の注意が必要だ」としている。