県内の新型コロナワクチン接種回数(5月31日午後5時時点)

 栃木県内の高齢者向け新型コロナウイルスワクチンの総接種回数が、31日時点で計7万13回であることが県のまとめで分かった。1回目を終えたのは6万4913人で、高齢者人口に占める割合(接種率)は約12%、2回目を終えたのは5100人で、接種率は約1%にとどまる。7月末の接種完了を目指し、県感染症対策課は「市町の接種を促進し、(16日に開設する)大規模接種会場で補完していく」としている。

 県内の65歳以上の高齢者は約55万5千人。県は「不要な競争を生む可能性がある」として市町別の接種実績は明らかにせず、県全体の総数を公表している。

 県内で最も早い4月12日に接種を開始した宇都宮市は、5月25日までに対象者13万2423人の12%に当たる1万5943人が1回目の接種を終えた。市内250カ所の医療機関で個別接種を行い、6月27日からは集団接種も始める。同市担当者は「今後接種率はかなり上がると思う」と期待する。

 集団接種の日時を町が指定する塩谷町は5月29日までに、希望者3555人の約36%に当たる1263人が1回目の接種を終えた。6月2日には、最初の集団接種を受けた180人の2回目の接種がある。同町の担当者は「他市町などと状況を比べて接種計画を変える予定はない」とし、従来通りの手法で7月末完了を目指す。

 高齢化率が最も高い茂木町は5月31日までに、対象約5300人のうち1862人が1回目の接種を受けた。接種率は約35%。約1%の74人が2回目を終えている。

 政府は、同30日時点の都道府県別接種状況を公表している。国内の接種状況を把握する「ワクチン接種記録システム(VRS)」に基づく数値で、本県高齢者の1回目の接種率は8.8%となり、全国平均の13.1%を下回った。

 政府公表の接種回数が県公表の数字を下回るのは、VRSへの入力が遅れている市町があるためという。

 高齢者に先行して2月に始まった県内約6万9千人を対象とした医療従事者向け接種は、5月31日時点で約90%が1回目、約69%が2回目を終えた。