福田陽氏

 宇都宮市議らが昨年11月の栃木県知事選の告示前に福田富一(ふくだとみかず)知事への投票を呼び掛ける違法文書を配布したとされる事件で、公選法違反(法定外文書頒布、事前運動)罪で略式起訴された福田知事の次男陽(あきら)前市議(37)に対し、宇都宮簡裁は31日までに罰金20万円、公民権停止3年の略式命令を出した。命令は24日付。

 陽前市議は取材に対し「非常に重く受け止めている」と話した。略式命令に不服がある場合、2週間以内に簡裁へ正式裁判を申し立てることができる。申し立てを含めた今後の対応については「後援会と相談して決める。すべての結論が出てから話したい」と述べた。

 宇都宮区検が11日、同罪で陽前市議と桜井啓一(さくらいけいいち)前議長(59)、元国会議員秘書男性(57)の3人を略式起訴していた。簡裁は桜井前議長には罰金30万円、公民権停止4年の略式命令を出していた。桜井氏も略式命令を受け入れるかどうかを検討するとしている。

 前市議2人の略式命令内容が判明し、宇都宮市議会の熊本和夫(くまもとかずお)議長は31日、取材に「結果としては大変残念」と述べた。

 起訴状などは、3人が共謀し告示前の昨年10月25日、宇都宮工業高野球部OB会員の有権者に「支援と協力をお願いします」などと、同校OBである福田知事への投票を呼び掛ける法定外選挙運動文書を12通郵送した、としている。