渋谷・東急フードショーのスイーツゾーンに開店する新店舗のイメージ

 ベーカリーカフェを運営するカルチャーバンクスタジオ(宇都宮市簗瀬町、松本裕功(まつもとひろのり)社長)は6月1日、東京都渋谷区の商業施設・渋谷マークシティ1階に、「ザ・スタンダードベイカーズ・ファーム」を出店する。東急百貨店が運営するフードエリア内。同社としては横浜市を含め首都圏で4店舗目となり、百貨店への出店は初めて。コロナ禍の中、ブランドの認知度向上などを狙う。

 東急百貨店が食料品の基幹店舗として改装を進める「渋谷・東急フードショー」のスイーツゾーンに開店する。約89平方メートルでテークアウトを軸とし、併設するカフェの客席は23席。

 県産イチゴジャムを巻き込んだ「とちおとめプレミアムブレッド」や、北海道・十勝産の小麦などを使った90~100種類のパンを提供し、国内の生産者とのつながりをアピールする。

 渋谷への出店は1月、東急百貨店側から打診があった。昨年6月、JR東京駅構内にオープンした東京店の存在が影響したという。長引くコロナ禍での出店だが、松本社長は「日本有数のデパ地下でブランドの世界観も出せる。百貨店に出店したいという考えもあり、断る理由がなかった」。

 百貨店の買い物客に加え、渋谷に通勤する30~40代の女性らを想定し、今までの店舗にない客層の取り込みを期待する。

 東京都には3度目の緊急事態宣言が発令されている。東京店は影響が色濃く、売り上げは当初の計画に達していないという。ただ、松本社長は「一喜一憂しても仕方がない。ブランドを認知してもらうには最高の場所」と強調する。

 コロナ禍の収束が見えない中、5月には横浜市内に系列店舗を出店した。来春には都内の下北沢駅前への出店も決まった。渋谷の店舗を含め、「大手が出店を凍結している中、好条件で出店できる。今、拠点を押さえることで、コロナの回復後は間違いなく軸になってくる」と話している。