「しらたきがすき焼きの肉を硬くする」という古くからの風説の真偽を確かめるため、日本こんにゃく協会が専門機関に調査を委託したところ、誤解だと分かった▼加熱時間と牛肉の霜降り度合いの影響が大きい。しらたきが水酸化カルシウムなどの凝固剤で固められたこんにゃく製品であることから、同協会は「含まれるカルシウムのアルカリ性が硬くすると考えられたのでは」と推測する▼県内では鹿沼市がコンニャク芋の産地として有名だ。農家の多くは「在来種」という品種を栽培し、品質は日本一と評価される。市内で製造販売する中條商店社長の中條堅二(ちゅうじょうけんじ)さん(69)は自慢の商品として「生芋こんにゃく」を挙げる▼芋が収穫される11~3月の期間限定品で、すりおろして一つ一つ手作りする。「刺し身に刻みネギとかつお節を乗せポン酢で食べるのが最高」と言う。また、消費拡大のため、市民を対象に食べ方教室を開き、伝統の味の普及を図っている▼同協会はコンニャクの種芋の植え付けが5月に行われることと、語呂合わせから5月29日を「こんにゃくの日」としている▼主成分の食物繊維はサツマイモとほぼ同じで、低カロリーの上に整腸作用があり、生活習慣病の予防にも効果があるとPRする。主役にはならないが、いろいろな料理に加えて食感を楽しみたい。