【日光】市執行部は27日の市議会全員協議会で、粉川昭一(こなかわしょういち)市長が市長選で公約に掲げた「新型コロナウイルス感染症対策センター」(仮称)を、6月上旬に設置すると明らかにした。現在、庁内の別の部署にあるコロナ対策室とワクチン接種推進室を一つの組織にまとめ、人員を増やすなど態勢を拡充する。65歳以上の一般高齢者向けワクチン接種は、個別接種と並行して集団接種を6月下旬以降、新たに実施するとした。

 市は現在、総合政策課内に対策全般を統括する「新型コロナウイルス対策室」、健康課内に「新型コロナウイルスワクチン接種推進室」を設け、連携して対応している。二つの機能を合わせた対策センターを設置することで迅速、効率的な対応につなげる。

 新たなセンターは健康福祉部内の一つの課として置く。設置に先立ち、ワクチン担当者を6月1日から2人増員。さらに課長級の責任者も置くなど、10人以上の態勢としていく。粉川市長は「スムーズな接種を進めるには、部署間がしっかり連携する組織づくりが必要になる」と説明した。

 高齢者のワクチン接種は市内各医療機関での個別接種が主体だが、補完する形で集団接種の実施を検討している。政府が示す7月末の接種完了を目指して加速させる考え。

 市によると、対象者約2万9千人のうち、約1万6千人がかかりつけ医などで接種予約を終えたという。一方で予約希望者は21日現在、約6千人いる。

 市は予約枠を増やすため、個別接種を行う市内医療機関と調整を進めている。既に8月以降の予約をした人について、市は「接種場所は指定となるが、前倒しで希望するかどうか個別に通知し、公平に対応していく」としている。