電車内を“ジャック”する国体のポスター

国体開催の機運情勢へ清掃活動をする職員ら(提供写真)

電車内を“ジャック”する国体のポスター 国体開催の機運情勢へ清掃活動をする職員ら(提供写真)

 2022年に栃木県で開催される「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」。開催が迫るが、特に県内の若者や女性に大会が認識されていない。認知度向上へ、県が宇都宮市中心部で展開しているPR活動を探った。

 12日午後、東武宇都宮駅に普通電車が到着。中に入ると、国体をPRする広告に目を奪われた。真っ赤なイチゴをモチーフに、アスリートのシルエットが浮かび上がる。大会の公式ポスターだ。

 しかも、広告は車内の至る所にある。隣の車両も同じ。というか、車内の広告はこのポスターしかない!?

 これは、県と東武鉄道が企画した「ジャック広告」。4両編成の車両を、広告約500枚で埋め尽くしている。電車を利用した埼玉県在住の男性(71)も「これだけびっしりあると印象に残る」と驚いていた。

 20年度の県政世論調査では、5割以上の県民が国体の本県開催を「知らない」と答えた。大会は県外から選手や観客が大勢訪れる。本県の魅力をアピールする絶好の機会だが、県は「そもそも県民が開催を知らないと『おもてなし』はできない」と悩む。

 1日はオリオン通りなどでクリーンアップ運動を実施した。大会の認知度向上とおもてなしの機運情勢へ、県は今後も地道なPR活動を続けていくという。

 ちなみに、広告ジャック車両は27日まで、不定期で運行中。県担当者の河野雅奈美(かわのまなみ)さんは「『いちご一会』の出会いを求めて、ぜひ電車を利用し、大会も知ってほしい」とアピールしている。