新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 栃木県内の新型コロナウイルス感染者は21日、計46人確認され、累計感染者数は6029人となった。5千人に達した4月中旬から36日間で千人増加し、6千人を超えた。感染力が強いとされる変異株感染者は、これまでの感染者のうち新たに57人確認され、1日に発表された人数としては最多。変異株感染者の割合は1週間(5月10~16日)で53.1%となり初めて5割を超えた。従来の株との置き換わりが進んでおり、感染拡大に一層の警戒が必要となっている。

 5月の新規感染者数は21日間で680人に上っており、1日平均約32人の計算となる。変異株感染者は累計399人のうち、同月だけで全体の約7割を占める。4月中旬以降にクラスター(感染者集団)が相次ぐようになり、計14件の半数に変異株感染者が含まれていた。

 県独自の警戒レベルは5段階で真ん中の「ステージ2.5(厳重警戒)」を維持しているが、病床使用率は5月中旬以降、40%台で推移し、2番目に深刻な「ステージ3(重点措置)」となっている。

 重症者は9人に増え、20日現在の重症病床使用率は19.6%に上昇している。医療提供体制は、一般診療への影響が懸念される状態にある。同日までの直近1週間の感染経路不明割合も51.3%で、ステージ3となっている。

 県は今月14日、県内の感染状況を「ステージ3への瀬戸際にある」として、県民に県外への不要不急の移動の自粛を求めたほか、県内の移動や外出も慎重に判断するよう呼び掛けている。

 事業者に対しては5人以上の飲食・飲酒の自粛、テレワークや時差出勤などの協力も求めている。

 県内感染者数が6千人を超えたことを受け、福田富一(ふくだとみかず)知事は「年末年始の第3波では急激な感染拡大を経験し、3月以降には新規感染者数が再び増加している。変異株陽性者も増加し、現在は第4波のうねりの中にある。改めて対策の徹底をお願いしたい」とコメントした。