稚蚕を紙で包むJA職員達

 【小山】JAおやまは21日、北飯田のJA稚蚕(ちさん)飼育所で今年初めて管内の養蚕農家らに蚕を配布した。

 管内の繭生産量は昨年度、県内1位で約半数を占めた。同飼育所ではふ化後11日程度の稚蚕を春と秋に計5回、毎年配っている。

 この日は午前8時ごろから、JA職員が稚蚕約1万2500匹ずつを専用の紙で袋状に包み、7戸の生産農家に10~20袋ずつ手渡した。配布した蚕は「春嶺鐘月(しゅんれいしょうげつ)」で、春の飼育に適した品種とされる。6月中旬ごろに繭を出荷する予定。

 50年以上、養蚕業を営む三拝川岸、五十畑茂(いかはたしげる)さん(73)は「蚕はデリケートで病気になりやい。温度管理などに気を遣い、品質の良い繭を作っていきたい」と、蚕を受け取ると足早に帰路に就いた。

 市内では地域学習のために小学校などにも配布している。この日、絹義務教育学校では蚕のお迎え式が行われた。