メスのライチョウの飼育場所

 【那須】国の特別天然記念物「ニホンライチョウ」の野生復帰へ向け、大島の那須どうぶつ王国は21日、新設した順化施設での試験的な飼育を報道陣に公開した。8月に予定している野生のニホンライチョウ受け入れを前に、飼育に適した環境かどうかを確認する。

 同園内の展示施設「保全の森」からメス4羽とオス1羽を移し、2カ所に分けて飼育を始めた。それぞれ広さは15平方メートルで、身を隠すためのササや岩などを置き生息地の高山帯に似せた。何がストレスになり、どのような行動につながるのかなどを観察し、より飼育に適した環境を整える。

 試験的な飼育は7月上旬まで実施する。8月からは同施設を本格的に運用して野生のニホンライチョウを繁殖させ、生まれたひななどを2023年に生息地である中央アルプス(長野県)へ返す予定。

 佐藤哲也(さとうてつや)園長(64)は「実際に飼育してみないと分からないことも多い。来るべき日に向けて準備していきたい」と話した。